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年度 2023 
講義コード 23501004 
講義名 税法演習Ⅰ(基礎) 高木 
担当教員

高木 英樹

履修年次 1年 
単位数
配当期 前期 
授業形態 演習/対面型 



授業の概要
 国税庁に提出する論文は、租税法の分野に属するものに限られるため、本科目では租税法の主たる領域を占める法解釈の分野に属する論文を作成することを原則とする。さらに、法解釈論文の通常のあり方は、一つ(場合によっては複数)の裁判例を取り上げて、その中で問題となるものを自分なりに見つけて、その問題を解決するための論文を作成する。従って、このことを念頭に指導を行う。具体的には、次のような内容で授業を実施する。
 1.裁判例や評釈等の入手方法を学び、いくつか関心のある裁判例や評釈を読み込んで、取り上げる裁判例一つを決定する。
 2.決定した裁判例について、次の作業を行う。
  ①事案の概要、三者比較表の作成(当該裁判例について、地裁、高裁、最高裁での、原告(納税者)、被告(国)、裁判所の主張・判示をまとめる。)
  ②論者比較表の作成(当該裁判例に関する評釈について、論者の主張する論点をまとめ、比較する。)あるいは、当該裁判例の争点と関連する問題が争点となっている裁判例について事案の概要、三者比較表の作成
 3.研究テーマ、つまり取り上げた裁判例において、もっとも興味のある論点を決定する。
 個々の授業は、節目でまず教員が解説を行い、教員から指示された事柄に関する学生の発表、それに対する他の学生からの質問、意見、提案、そして教員によるコメントという手順で進める。 
ディプロマ・ポリシーに基づく当科目の到達目標
・税法に関する判例を原告・被告・裁判所の三者の主張の比較という手法を使って分析することができる。
・当該判例に関する評釈について、各論者の主張を比較・分析し、解説することができる。あるいは、類似する問題が争点となっている複数の判例を比較・検討し、解説することができる。
・当該判例に関する様々な論点の中から重要であると思われる論点・問題点を抽出し、課題として設定することができる。 
授業項目
授業項目
1. ガイダンス 
2. 税法等の基礎知識・判例の読み方・研究倫理 
3. 個別判例研究 
4. 個別判例研究 
5. 事案の概要と三者比較表の発表 
6. 事案の概要と三者比較表の発表と完成 
7. 論者比較表等の発表 
8. 論者比較表等の発表と完成 
9. 自分の研究テーマの確立・今後のスケージュール等 


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