授業の概要
|
|
企業会計を機能から分類すれば、企業の財政状態及び経営成績を株主や債権者などの企業外部の利害関係者に報告する財務会計と、企業内部の経営管理(マネジメント)に貢献する管理会計とに分類できる。管理会計は、経営管理そのものではなく、企業が経営管理を能率的に実施できるように、会計情報を提供し、経営管理活動を支援することを目的としている。この観点から、本授業は、多岐にわたる管理会計のテーマの中で、以下の4つの分野を中心に学習する。すなわち、①収益性分析、②キャッシュ・フローと運転資金、③投資の経済性計算、④予算制度、である。授業ではまず、管理会計の根幹部分である①収益性分析の考え方について、変動費・固定費の分解及び損益分岐点分析に関する諸論点を中心に授業を行い、その計数感覚を身に着ける。その後、流動性分析・生産性分析について授業を行い、ここまでのまとめとして、各種の意思決定問題に関する演習を実施する。ついで、②キャッシュ・フローと運転資金の説明の後に、応用論点である③投資の経済性計算、④予算制度、について授業を行う。 [担当教員の実務経験] 公認会計士として監査法人在職中に上場企業の会計監査に従事。監査法人退職後は、企業再生案件を中心としたコンサルティング業務に関与しながら、上場企業の内部統制の評価支援に携わる。 [実務経験に基づく項目] 利益計画と直接原価計算との関係、事業部制会計の内容と業績評価の手法、有価証券報告書分析、設備投資の評価基準と評価方法、予算管理の予算編成と予算統制
|
|
|
この科目の到達目標
|
|
・社会人としての企業経営に必要な計数感覚を身につけ、客観的な判断を下せる基礎を身につける。 ・企業における管理会計の役割を理解し、各管理手法について説明ができる。 ・管理会計手法を身につけ、ビジネス現場で適用する基礎力ができる。
|
|
|
成績評価の方法
|
|
| |
授業出席及び参加姿勢、授業外学習の提出状況、提出課題、定期試験により総合的に評価する。
|
|
|
|
|
評価方法
|
割合
|
評価のポイント
|
|
|
|
|
授業出席
|
20
%
|
授業中の参加姿勢や授業運営への貢献も含めて評価する。
|
|
|
|
|
授業外学習
|
20
%
|
主要テーマについて確認問題を課し復習の成果を確認する。授業外学習の指示・提出はmanabaで行う。
|
|
|
|
|
小テスト
|
0
%
|
―
|
|
|
|
|
提出課題
|
20
%
|
変動費・固定費及び損益分岐点についての知識と有価証券報告書を活用した企業分析力を評価する。
|
|
|
|
|
定期試験
|
40
%
|
定期試験期間中に筆記試験を実施する。専門用語・管理会計手法の理解と計数感覚の習得度合いを確認する。試験終了後に解説をmanabaに掲載する。
|
|
|
|
|
(合計)
|
100
%
|
_
|
|
|
|
授業項目
|
|
| |
週
|
授業項目
|
|
1.
|
ガイダンス 管理会計のフレームワークを学ぶ
|
|
2.
|
収益性分析の基礎を学ぶ
|
|
3.
|
利益計画の内容と計画の手法を学ぶ
|
|
4.
|
利益計画と直接原価計算との関係を学ぶ
|
|
5.
|
流動性(安全性)分析の基礎を学ぶ
|
|
6.
|
生産性分析の基礎を学ぶ
|
|
7.
|
意思決定問題について演習を通じて学ぶ
|
|
8.
|
事業部制会計の内容と業績評価の手法を学ぶ
|
|
9.
|
キャッシュ・フローと運転資金の概念について理解する
|
|
10.
|
設備投資の評価基準と評価方法を学ぶ
|
|
11.
|
DCF法による設備投資の意思決定方法を学ぶ
|
|
12.
|
有価証券報告書分析
|
|
13.
|
予算管理の予算編成と予算統制を学ぶ
|
|
14.
|
提出課題(レポート)の解説 1~13週までの授業のポイントをレビューする。
|
|
|