授業の概要
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前半は、海外の金融事情および日本の経済事情を学ぶ。サブプライム問題(2007年)、リーマンショック(2008年)に端を発した世界的な金融市場の混乱、そして欧州金融危機(2010年)を概観する。次に「失われた20年」の脱却を目指した我が国の経済実態と“アベノミクス”の政策的課題を概観する。中盤では、我が国の金融制度および金融業界における業態の種類やそれぞれの機能などを学ぶ。後半は、金融市場や資本市場、各種金融商品、様々なローン形態などに触れる。最後に、企業経営と金融がどのように結び付いているかを学習する。ここでは、企業の資金調達の種類のほか金融機関が与信(融資)をする上でのチェックポイントなどをわかりやすく解説する。
[担当教員の実務経験] 銀行に35年間勤務し、人事部、本店・支店で大企業・中堅中小企業向け営業並びにリテール(個人)営業、リテール本部で人材育成・店舗戦略、本部で株主総会対応等を経験。特に人事部では人事評価、人事制度企画、人材育成(研修)、採用、シニア人材活用、ダイバーシティ推進等に15年間携わる。
[実務経験に基づく項目] 日本の金融制度の基本的理解、日本の金融機関の種類、銀行の機能と主要な銀行・信用金庫の動向、銀行・信用金庫の組織と仕事、金融市場と資本市場、金融商品の種類と概要、様々なローンのかたち、企業の格付け・金融機関の企業のチェックポイント
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この科目の到達目標
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・ 新聞記事やニュースをみて、基本的な金融動向を理解できるレベルの基礎的な知識を身に付けることができる。 ・ 自分のキャリア形成を考えるにあたり世の中の動きに敏感になり、ここで修得した知識が自己形成を考える上での指針となる。 ・ 特に、将来金融業界に進むことに関心のある学生には、キャリア形成上の意欲を身に付けられ金融に対する知識を醸成できる。
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成績評価の方法
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毎回の授業に出席し、毎週課せられた授業外学習に取り組む。情報収集・分析が行えているかどうかを中間課題、小テスト(小レポート)で評価する。加えて授業内容をどの程度理解できているかを定期試験で確認し、これらを総合的に判断し、成績評価を行う。
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評価方法
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割合
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評価のポイント
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授業出席
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20
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積極的な受講態度を評価する。
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授業外学習
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20
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毎回復習問題への取り組み状況並びにその内容を評価する。授業外学習の提出はmanabaで行う。
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小テスト
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7
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金融に関する小テスト(小レポート)を一回実施し、理解度を評価する。
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提出課題
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13
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出題されたレポートの情報収集力・分析力並びに自分なりの考え方・意見を評価する。
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定期試験
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40
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定期試験期間中に教室で筆記試験を実施する(授業で説明した金融基礎知識等の理解度を評価する)。
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(合計)
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100
%
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授業項目
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週
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授業項目
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1.
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本授業の進め方 (金融および業界用語の紹介)
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2.
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米国の金融事情 (サブプライムローン問題とリーマンショック)
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3.
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欧州の金融事情ほか (足並み乱れる欧州と中国の経済事情)
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4.
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日本の経済事情 (デフレ経済からの脱却“アベノミクス”の理解)
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5.
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日本の金融制度の基本的理解 (財政政策・金融政策とは)
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6.
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日本の金融機関の種類と金融業界の変遷
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7.
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銀行の機能と主要な銀行・信用金庫の動向
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8.
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銀行・信用金庫の組織と仕事、地方銀行の経営統合、証券会社について
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9.
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生命保険会社、損害保険会社、ノンバンクについて
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10.
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金融市場と資本市場について
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11.
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金融商品の種類と概要
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12.
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金融派生商品(デリバティブ)について
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13.
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様々なローンのかたち
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14.
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企業の格付け・金融機関の企業のチェックポイント
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