授業の概要
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マーケティングは、かつては「売れる仕組みづくり」と定義されることが一般的であった。もっとも、現在は、マーケティングの知識とスキルは売ること=商売(ビジネス分野)だけでなく、学校や病院、NPO、政府や自治体、国際機関など幅広い分野(ソーシャル分野)で必要とされるようになり、マーケティングの世界が急速に広がってきている。そのため、現在ではマーケティングは「心を動かし行動を促す仕組みづくり」というように定義が変わってきている。 「どんなときに人の心は動くのか」「どうすれば人の心を動かせるのか」については、長年、行動経済学、認知心理学、脳科学など、様々な角度から検討されてきた。マーケティングは、これらの多様な学術研究の成果を総合的に活用することを意味する。本科目では、まず人の心理に関するこれまでの研究成果を概観し、基礎的なマーケティング知識を獲得していく。 人の心は移ろいやすく、時代や環境に大きく影響を受けて、常に変化している。したがって、従来の理論が通用しないこともしばしばある。そこで、本科目では、つぎに、自ら人々の心理を汲み取り、マーケティングに活かすマーケティング思考力についてトレーニングしていく。 本授業は、ケース研究→理論学習→応用演習という流れで構成する。まずビジネス分野で人の心理を汲み取り、消費者の興味関心を惹きつけたり、購買に結び付けたりしている事例を学習する。つぎに、取り上げた事例に用いられているマーケティングの基礎理論を学習する。つぎに、学習した理論が、社会課題の解決(ソーシャル分野)に活かされている事例を学習する。さらに、学期の後半では、学習した理論を応用して、身近な課題を解決する方法をグループで検討する。 本科目は、受講生の積極的な参加なくして成立しない。グループワーク、クラスワークに積極的に参加する意思のある学生の履修を期待する。授業外に一定の時間を要することを了解した上で履修すること。開講日が通常の授業とは異なるため注意すること(土曜開講含む)。 [開講日] 第1回 5/31(金) 5限 第2回 6/7(金) 5限 第3回 6/14(金) 5限 第4回 6/21(金) 5限 第5回 7/12(金) 5限 第6回 7/19(金) 5限 第7~10回 7/21(日) 9:30~18:30 第11~14回 8/4(日) 9:30~18:30 なお、詳細なスケジュールは第1回講義の際に提示する。履修希望者多数の場合は、志望書による選考を行う。
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この科目の到達目標
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・消費者等の心理を汲み取り成果をあげているビジネスおよびソーシャル分野における代表的な事例を知っている。 ・消費者等の心理に関する基礎的な理論に関する知識を修得している。 ・身近な社会課題に関して、学修した理論・事例の知識を活用して解決策を提案することができる。
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成績評価の方法
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授業出席、授業に対する積極性・参画度・貢献度、グループワークの成果およびチームに対する貢献度、ミニレポート(全2回)、レポート課題(全1回)を総合的に評価する。
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評価方法
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割合
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評価のポイント
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授業出席
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30
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授業に対する積極性・参画度・貢献度も評価する。
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授業外学習
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30
%
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グループワークの成果,チームに対する貢献度を評価する。授業外学習の指示・提出はmanabaで行う。
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小テスト
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20
%
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ミニレポート(全2回)を評価する。
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提出課題
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20
%
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レポート課題(全1回)を評価する。
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定期試験
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0
%
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実施しない。
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(合計)
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100
%
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授業項目
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週
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授業項目
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1.
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ガイダンス
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2.
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ケース研究① ~長いものに巻かれる
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3.
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ケース研究② ~品薄は蜜の味
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4.
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ケース研究③ ~目を奪われる幸せ
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5.
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ケース研究④ ~ゴミ箱ダンク
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6.
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ケース研究⑤ ~記憶に縛られる私
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7.
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総合演習① 課題の特定
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8.
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総合演習② 情報収集・分析
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9.
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総合演習③ 理論の応用
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10.
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総合演習④ 具体的施策検討
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11.
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総合演習⑤ 発表準備
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12.
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総合演習⑥ 発表
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13.
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総合演習⑦ 講評、振り返り
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14.
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総括、授業評価
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