授業の概要
|
|
簿記科目は資格取得支援科目であり、前期に「簿記応用」、「工業簿記」を、後期に「日商簿記検定2級対策講座」を配当し、3科目を履修することで日商簿記検定試験2級の合格を目指すための前提科目である。 取り上げるテーマは、費目別計算(材料費・労務費・経費)、個別原価計算、部門別個別計算、総合原価計算、財務諸表、本社工場会計、標準原価計算、直接原価計算など広範にわたる。工業簿記は日商簿記検定2級の受験を考えている学生を想定している。しかし、工業簿記を学ぶことは、資格取得に役立つことだけではない。工業簿記を学ぶことは、メーカー(製造業)の活動をより理解するためにも役立つ。たとえば、原価のムダを見つけ、改善するためにはどのように計算されているのか、大量生産品と顧客の注文に応じて製品を製造する受注生産形態の製品とではそのコストの計算方法に違いがあるのか、などを知ることは、他の科目などで学習したメーカー(製造業)という業態の理解をより深めることになる。 授業の方針は、説明は簡潔にする一方、問題の演習に重点を置いて理解の程度を確かめながら進めていく。「日商簿記検定3級」に比べると格段に高度で複雑な計算をしなければならないので、自主的に問題に取り組む姿勢が必要となる。したがって毎回の講義における練習問題はもとより、事前・事後に提示された課題は着実に実行していかなければならない。
|
|
|
この科目の到達目標
|
|
・中小製造業における簿記処理の知識・技術を身につけ、中小製造業の現場における会計処理ができる。 ・製造業における原価計算の初歩的な力が身につき、自ら調べて計算処理を試みるようになる。 ・日商簿記検定2級の問題を解く基礎力ができる。
|
|
|
成績評価の方法
|
|
| |
授業出席、授業外学習、課題提出および定期試験により、総合的に評価する。
|
|
|
|
|
評価方法
|
割合
|
評価のポイント
|
|
|
|
|
授業出席
|
20
%
|
授業の取り組み(演習問題)姿勢を踏まえて評価する。
|
|
|
|
|
授業外学習
|
20
%
|
授業内容についての予習、復習の取組状況を評価する。
|
|
|
|
|
小テスト
|
0
%
|
実施しない。
|
|
|
|
|
提出課題
|
10
%
|
課題の提出期日厳守、内容などを総合的に判断して評価する。
|
|
|
|
|
定期試験
|
50
%
|
定期試験期間中に教室で筆記試験を実施する(授業で学んだ事項の理解度を確認する)
|
|
|
|
|
(合計)
|
100
%
|
_
|
|
|
|
授業項目
|
|
| |
週
|
授業項目
|
|
1.
|
ガイダンス 工業簿記とは何か、工業簿記の全体を知る
|
|
2.
|
材料費の分類、材料の購入・消費の処理方法を学習する
|
|
3.
|
材料の購入・消費の処理方法(予定消費単価を用いる場合)などについて学習する
|
|
4.
|
労務費・経費とは何かを知り、計算方法などを学習する
|
|
5.
|
個別原価計算と部門別個別原価計算とは何かを知り、計算方法を学習する
|
|
6.
|
総合原価計算(単純総合原価計算)について学習する
|
|
7.
|
総合原価計算(工程別総合原価計算など)について学習する
|
|
8.
|
総合原価計算(仕損・減損など)について学習する
|
|
9.
|
工業簿記における財務諸表と本社工場会計について学習する
|
|
10.
|
標準原価計算とは何かを知り、差異分析の仕方を学ぶ
|
|
11.
|
標準原価計算の差異の勘定処理と活用方法を学ぶ
|
|
12.
|
標準原価計算の勘定記入について学ぶ
|
|
13.
|
直接原価計算とは何かを知り、利用方法を学ぶ
|
|
14.
|
直接原価計算の応用と財務諸表の関係を学ぶ
|
|
|