授業の概要
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企業経営者は経営において、すべての最終責任を負う立場にあり、いわゆる「人・カネ・もの」のうち、「カネ」に対して常に目配りしておくことが要求されるが、特に重要なことは財務戦略である。企業経営者は、財務戦略を駆使して企業経営の場において、ただ儲ければよいということではなく、昨今では社会性や倫理性を重視しながら企業価値の創出が求められ、かつ実践していく必要性に迫られている。 大きな企業の組織では財務部門という組織があり、報告を受けるだけになるが、自ら起業した場合、一定規模の企業になるまで経営者は財務戦略を自ら先頭に立って担い、また、銀行などの金融機関についても、中小企業やベンチャー企業向けへの融資については、経営者に対して自らの言葉での説明を求めることが多くなっている。 この授業では上記目的に沿って、実際の企業での事業開発プロジェクトの流れをシミュレーション体験し確認するため、授業の進行においては、自分たちで事業プロジェクトのケースを思考・計画立案し、事業コンセプトや市場分析をはじめ、売上予測を作成したり、設備投資に必要な資金額を計算したり、利益計画の作成を通してビジネスモデルの策定を行うなどして、その善し悪しを考察し、プレゼンテーションを授業の集大成として行うものである。 したがって、授業にパソコンや電卓は必須であり、日頃の時事ニュースなどには目を通しておくなど、情報収集に努めることが求められ、かつ疑似的企業組織として意思決定が必要なため、グループによる学習を行うことから、それらを予め認識の上、受講すること。なお、授業外学習の指示・提出はmanabaで行う。
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この科目の到達目標
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・企業経営と財務戦略の関係を理解し、企業の事業戦略を財務面から説明できる。 ・予想損益計算書や利益計画書を計画立案し作成する手法を身につけ、事業開発面からの財務戦略を考えることができる。 ・財務戦略面から企業を分析する方法を身につけて、その企業が必要とするビジネスモデルの構築をすることができる。
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成績評価の方法
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企業経営と財務戦略の関係を理解し、企業に必要とされる財務面や資金面からの知識や計画などに関する定期試験、中間テスト、プレゼンテーション、出席を総合的に評価する。
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評価方法
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割合
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評価のポイント
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授業出席
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20
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授業中の参画度やプレゼンテーションの内容(10%)を合わせて評価する。
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授業外学習
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20
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継続的な学習を評価する。
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小テスト
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20
%
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中間時までの授業の理解度を確認する。
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提出課題
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10
%
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課題のテーマにどれだけ真剣に取り組んだかを確認する。提出はmanabaで行う。
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定期試験
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30
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定期試験期間中に教室で筆記試験を実施する(財務戦略に関する基礎的知識の理解度を確認する)。
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(合計)
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100
%
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授業項目
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週
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授業項目
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1.
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授業全体の流れ 財務戦略の重要性
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2.
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事業企画& 事業コンセプト策定
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3.
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市場ポジション& 売上予測
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4.
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投資決定分析& 投資方針
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5.
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固定資産投資& 資金調達・返済
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6.
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変動費率
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7.
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減価償却費& 人件費
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8.
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運転資金 【中間テストの実施】
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9.
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予想損益計算書
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10.
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損益分岐・利益計画&返済計画
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11.
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利益計画& ビジネスモデル策定
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12.
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プレゼンテーション準備
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13.
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プレゼンテーション①
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14.
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プレゼンテーション②
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