授業の概要
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製造業は国内雇用や貿易立国日本を支えてきた日本経済の基幹産業である。為替の円安基調や新冷戦構造などにより競争力のある素材、自動車、産業用ロボットに対する期待感を背景に企業業績は改善しているが、現場力の強みに根ざした我が国製造業は、中長期的に国際競争力の低下が懸念されている。しかし、明治の人が描いた百年後の姿は、現在半分以上が現実のものになっている。また、日本で生まれた商品でヒットしたものは数多く、競争力の高い企業も多々残っている。日本にはどのような商品やビジネスモデルがあり、それらを生んだ会社はどういう経緯で現在まで発展し続けられる会社なのか、また、どのような発想やアイデアがキーテクノロジーに発展していったのか、毎回異なる業界の商品やカリスマ経営者を取り上げて解説を行い、動画視聴などにより理解度を深める。特に食品業界、自動車業界、エレクトロニクス業界、アパレル業界、日用品、シリコンバレーの先端技術を分かりやすく紐解いていく。
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この科目の到達目標
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・製造業種に関心を持ち、将来、製造業も視野に入れたキャリア形成の一環として、日本企業が持つ固有技術や経営者のリーダーシップを理解することができる。 ・サービス業においても、単に表面上のメニューやコンテンツだけでなく、背後にある独創的なアイデアやビジネスモデルがあることを理解できるようになる。 ・グローバル化している「ものづくり」の分野で、技術先進国の戦略やビジネスのやり方を理解し、世界情勢を理解できる。
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成績評価の方法
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定期試験、課題提出、授業出席および授業外学習の実施・達成度により総合的に評価する。授業には積極的に参画し、企業の「固有技術力」と「経営者」に関し、自らの意見を持ち、自らの思考により試行錯誤することを評価する。
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評価方法
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割合
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評価のポイント
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授業出席
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20
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授業への参画度(関心、意欲、態度)も考慮して評価する。
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授業外学習
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20
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授業外学習で求められた課題の実施・内容を評価する(復習はmanabaにて確認すること)。
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小テスト
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0
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実施しない。
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提出課題
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30
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情報収集力、分析力、論理力を確認する。
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定期試験
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30
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定期試験期間中に教室で筆記試験を実施する(テクノロジーと経営者の考え方など基礎的知識の理解を確認する)。
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(合計)
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100
%
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授業項目
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週
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授業項目
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1.
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ガイダンスおよび 日本の置かれた経済・産業動向と先端企業探求
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2.
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明治の人が描いた100年後の世界と現状との比較
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3.
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日本で生まれたヒット商品の数々と世界に広がる日本の食文化(回転寿司の発想力)
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4.
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国民性の違いによる商品仕様の差別化(日本の伝統食と技術)
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5.
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ブランド構築とマーケティング戦略(インスタント食品)
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6.
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ビールの技術・味の出し方と製法
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7.
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自動車業界における脱炭素社会対応戦略と自動運転技術
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8.
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自動車部品メーカーの勝ち残り戦略
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9.
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携帯電話の衰退・スマホの成長、ウェアラブル機器の動向
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10.
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薄型ディスプレイの技術と進化
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11.
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最先端技術と応用事例(炭素繊維の世界)とアパレル業界の推移
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12.
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日用雑貨品の技術と環境対応への技術
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13.
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シリコンバレーの巨人たちのテクノロジーと野望
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14.
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全13回の振り返りと日本の製造業の将来展望
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